0からツアーを作って感じたこと。

 インターン生の瀧澤です。

インターンでの活動の中心であるツアーを作る過程をブログに書きたいと思います。前回、ツアー作りの前提として“自分だけが出せるバリュー”に重きを置いていることについて書かせていただきました。今回はその前提を踏まえた上で、拓弥さんに教わった“ツアーの作り方”についてご紹介します。

前提:自分だけが出せるバリューを生かすこと
① 何を伝えたいのか。
② お客さんにどうなってほしいのか。

Kumaeツアー

① 何を伝えたいのか。

最初にツアーを通してガイドのソチアがお客さんに「伝えたいこと」を見つけることから始まりました。

この伝えたいことを決めるまでに、数か月かかりました。なぜなら、ソチアはツアーをまだやったことがなくて、頭の中だけで考えるだけでは難しかったからです。私もどのようにして伝えたいことを見つけたらよいのかわからなかったです。その時期、私が一番意識していたことは、「これは私のツアーではなくて彼のツアーだということ。」です。だから、彼が何を思ってどのように村を表現したいのかを引き出したくて、色んな話題で話しをしたりしました。

結局、「何を伝えたいのか」が見つかったのは8月の終わりごろでした。

なぜ、その時期だったのかというと、8月にカンボジア在住の方向けに、5ドルのソチアが案内するツアーを行わせていただいたからなのではないかと思います。実際にお客様を相手に反応を目の前で見ながら10回以上案内をさせていただきました。それをやりながら彼自身の中で伝えたいと思うことが少しずつはっきりしてきたようでした。

私もツアーの案内を担当させてもらったことがありますが、最初の方は、説明や案内をするのに必死で、伝えたいことを考える余裕はありませんでした。Kumaeやごみ山の知っている情報を頭の中から単に口に出して言うだけでした。しかし、何度も案内をするうちに伝えたいことが徐々に明確になってきました。だから空想の世界で完ぺきを目指すよりも、実践が一番だと学びました。

ずっと「何を伝えたいの。」にたいして、「わからない。」という答えだったのが、「“道を決めること”について伝えてみたい。」と初めて伝えてくれた時、私は本当に嬉しかったです。なぜなら、彼の中から出てきた言葉に触れられたからです。この思いを軸にツアーを形作ってみたいと思いました。

Kumaeツアー

②お客さんにどうなってほしいか

次に、①を伝えた後、お客さんにどうなって欲しいのかを考えました。お客さんに本当に伝えたいことが伝わったとしたら、それはきっとお客さんの中にとどまり、いずれ何かの行動として現れることもあるかもしれません。

私たちが考えているツアーというのは半日で終わるものです。その半日の出会いは本当に一期一会のもので、一瞬のうちに終わってしまいます。それを考えた時、その時限りで忘れられてしまうようなものではなく、ツアーから帰ってからも思い出したいと思ってもらえるようなものにしたいなと思いました。何か感情が動いて心に少しでも残ってくれたら嬉しくて、それが目標です。

 私は9月くらいに、野菜の農場を訪れるツアーに参加しました。そこでガイドさんは、「私たちの体を作っているものは食べ物だから、何を食べるかにこだわることは大切だよ。」と教えてくれました。それから、私は食事をするときにその食べ物はどこで作られたのかを考えるようになりました。ツアーでのガイドさんのメッセージが私の中に残っていたから、意識と行動が前と少し変わりました。このように、何かを得たり気づきがあったりするようなツアーを作れたら最高です。

  一瞬で終わるツアーをもう少しだけお客さんの心の中に残れるようなものを作れたらいいなと心から思います。

Kumaeツアー

このように「何を伝えたいか」「お客さんにどうなってほしいか」を考えて、私たちはツアーを形にしていっています。この二つが決まってからも、まだ考えたい疑問はたくさんあります。

  • 数か月向き合って初めて出てきたこの伝えたいことを本当にお客さんにも感じ取ってもらえるために、「道を決めるのは良いです。」とただ言葉で言うのではなく、お客さんが「あ、私も道を決めてみようかな。」と思えるようにするにはどんな内容にしたらよいのだろうか。
  • この一期一会の出会いを大事にして、互いに忘れられない思い出を作るためには何を意識したらよいのだろうか。
  • ツアーに参加してくださったお客さんの心の中にメッセージがとどまるためには、どんな体験ができたら良いのだろうか。
  • 私たちの伝えたいことを伝えるだけでは、お客さんの求めるものを満たせないかもしれない。お客さんの「知りたい」や「気になる」という気持ちにも柔軟に対応していくために、どんな工夫ができるだろうか。
  • このツアーに行きたいと思ってもらえるためには、どのように伝えたら魅力を感じてもらえるのだろうか。 

 どれもこれも答えはどこにあるのかわからないものだけど、きっと求め続けたら少しずつ見えてくるのだと思います。“ツアーを一つ作る”ということはただスケジュールを立てるだけだったら、すぐにできることかもしれません。でも、伝えることやその後のことまでをこだわって作ろうとすると、私が最初に思っていたよりもずっと簡単なものではありませんでした。正直思うようには進まなくて、わからないことも多いから、ちょっと嫌になっちゃう時や悔しいとか悲しいという気持ちになったときもあったけれど、このツアーに向き合う時間はずっと心の奥底では楽しくてワクワクする瞬間で溢れていました。このツアーという数時間にひたすらこだわって誰かと一緒に作り上げることは自由で面白くて、私はインターンで“ツアーを作る”ということに関われたことを嬉しく思います。

*KUMAEについて http://kumae.net
*KUMAEインターンについて http://kumae.net/インターン

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